ネガティブ思考の方が得をする? 「自信がない」をメリットに変える方法
「自信無いなぁ」と、新しいことや不慣れなことを始めると陥ってしまう、ネガティブ思考。
一度、ネガティブに考え始めてしまうとキリがないですよね。
ポジティブに切り替えるなんて、そう簡単にはいきません。切り替えなければ...と考えるほど頭が痛くなります。
でも、ネガティブ思考にもメリットがあるんです。
人間はそもそも「不運」を感じやすい
ネガティブ思考をメリットに変える方法として、興味深い本がありました。それが、メンタリストDaiGo氏の著書『ネガティブな人ほど運がいい！？』という本。タイトルが非常にわかりやすいですね（笑）
この本によると、人間というのはそもそも「不運」を感じやすいのだそう。ネガティブ思考というのは、ある意味、自然なことなんですね。例として次のようなものが挙げられます。
一人1万円ずつの賭け金で1万人がお金を出し合い、当選した一人が1億円を総取りするという宝くじがあったとします。（中略）
「ひょっとしたら当たるかも」と考える人より「まず、当たらないだろう」と思う人のほうがはるかに多いはずです。
引用：メンタリストDaiGo『ネガティブな人ほど運がいい！？』
少し大げさな例えな気もしますが、たしかに納得できます。私も就職活動中、志望度が高い企業ほど「採用される」よりも「どうせ不採用でしょ...」と考えてしまったことがあります。
「最高に嬉しいこと」よりも、「腹立つほど最悪なこと」のほうがイメージしやすいです。たった1本の電車に乗り遅れたときなど、ちょっとした不運をキッカケに立て続けにネガティブなことを考えてしまう。「今日はダメな日だ」など...。
思わず「ツイてない」とか「運が悪かった」といった言葉が浮かんだときは、もしあの電車に乗っていたら、もっとよくないことが起きたかもしれない。
引用：メンタリストDaiGo『ネガティブな人ほど運がいい！？』
とあるように、「この程度の不運で良かった」「もっと最悪なことがあったかもしれない」と思えば、意外と気が楽になります。
ネガティブ思考な人ほど幸運を得られる？
先程の引用から、なんとなく「ネガティブ思考のメリット」がわかってきました。ネガティブ思考というのは、裏を返せば慎重に考えて行動しているということ。
そして、心が赴くままに「目先の運」に飛びつかず、距離を起き、冷静に利益と損益を考えている証拠。この本には、「ポジティブ思考」と比較した「ネガティブ思考」のメリットが書かれていました。
「なんとかなるさ」のノーテンキな人は、将来のことであれこれ悩みません。これは見方を換えれば想像力がないということです。（中略）
一方、ネガティブな人は、失敗して人から責められることを恐れるので、そうならないように最悪の事態を想像して準備することができます。
引用：メンタリストDaiGo『ネガティブな人ほど運がいい！？』
最悪の事態を想像できるからこそ、事前に準備ができるのです。ネガティブ思考の人は失敗から学べるという特典があると考えれば、決して悪いことばかりじゃないんですね。
試行回数と精度を上げれば運は良くなる
つい不運を優先的に考えてしまうネガティブ思考にもメリットがあることがわかりました。でも、それだけじゃ物足りない。できれば、幸運を得られる方が良いに決まってます。
この本では、「射撃大会で標的に1発でも命中すれば賞金がもらえる」という例えから次のような方法を挙げています。
「的に当てる」つまり、「幸運（この場合は賞金ですが）を得る」ためには、撃つ弾の数（試行回数）を増やすか、射撃の腕前（精度）を上げるかの、どちらかひとつの方法を取るしかありません。（中略）
精度を上げながら試行回数を増やしていくこともできるし、試行回数を増やしながら精度を上げていくことも可能です。
引用：メンタリストDaiGo『ネガティブな人ほど運がいい！？』
初心者が無鉄砲に打ってもコントロールすることはできませんが、何度かチャレンジすれば身体が感覚を覚えますし、考えることで精度を上げられる。これなら、ネガティブ思考の（「外れる」という最悪を想定して事前に準備できる）メリットを活かせますよね。
上記のように、試行回数と精度を上げることで、ある程度の運はコントロールできるということがわかりました。偶発的に起こってしまう不運の場合難しいですが、無防備でいるよりはだいぶマシ。
この本では、さらに細かな例をもとに具体的なノウハウが書かれていますので、自分に当てはまるなという項目が1つはあるはず。Kindle版もありますので、気軽に手にとってみてください。
