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全力でインドア派

インドア派の私が、おすすめのインド映画をまとめる

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[Photo by MISAO]

インドア派の私にとって、全く関連性が無いはずなのに気になるのが「インド映画」。

インド映画というと、「なんか踊ってる」イメージを持たれる方も多いと思います。実際、踊っているシーンは高確率であるのですが、そのイメージだけではもったいない。映画としての完成度が非常に高く、一度ハマると相当好きになってしまうこと間違いなしなのがインド映画です。

インド映画の魅力

インド映画の何が魅力なのか。まず、私が思うインド映画の好きな点を上げていきたいと思います。

1.典型的なシンデレラ・ストーリー的展開多し

インド映画をいくつか観ていると気づくのですが、大抵がシンデレラ・ストーリーです。シンデレラ・ストーリーとは、冒頭で不遇の時代を過ごした後、紆余曲折を経て最後には幸せになるという、一種のベタなストーリー展開のこと。

ベタですが、丁寧な構成で作られているので「観なきゃよかった」と、失敗することはまず無いでしょう。

2.インドという国が持つダイナミズム

インド映画にシンデレラ・ストーリー的展開が多いのと密接な繋がりがある(と思っている)のですが、インドという国は政治や文化など、社会全体が非常にダイナミック。

アジア最大の民主主義国ということもあり、人々の熱量は非常に高くてエネルギッシュ。そして、必ずしも良い面だけではなく、カースト制度など、インド独特のネガティブな側面もあります。

事実、カーストが題材とは直接提示されない映画であっても(結婚や学校などに関するシーンで)カーストを仄めかすようなシーンは多々有ります。

3.踊る

インド映画は、やはり「踊る」シーンが魅力的。主人公の感情が高ぶったシーンでは、なぜか街中の人たちが突然集まりだして、みんなで踊る。踊り狂うレベルです。

もちろん、悲しげなシーンでも似たような現象が起こることもあります。インドの社会的背景と個人の熱量がなせる技なのでしょうか。

繊細なシーンだと思った次の瞬間、踊り狂う。このようなインド映画にしか出せない抑揚を目撃すれば、あなたも一瞬にしてファンになってしまうはず。

おすすめインド映画3選

次に、初めてインド映画に触れる人でも、抵抗なく観れるものをチョイスして3つ紹介したいと思います。

1.「きっと、うまくいく」(2013年)

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映画『きっと、うまくいく』(5/18公開)特別映像【公式】ボリウッド4 - YouTube

 一流大学に通う、“デキの悪い”3人組の話。何をやってもうまくいかず、大学の先生や両親にこっぴどく叱りつけられてしまいます。

3人それぞれ夢中になれる“なにか”を持っているが、「一流大学の中」ではなかなか通用せず、単なるトラブルメーカーのような存在に。しかし、本当に重要なのは、学校の権威?それとも......?

インドらしいエネルギッシュさと、シニカルさに注目です。(※踊りまくり)

2.「スタンリーのお弁当箱」(2011年)

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映画『スタンリーのお弁当箱』予告 - YouTube

 インドの小学校にはお弁当を持参する文化があり、みな昼休みを楽しみにしています。しかし、クラス一番のひょうきん者であるスタンリーは、なぜかお弁当を持ってきません。

 友達の好意でお弁当を少しだけ分けて貰ったり、水道水で空腹をごまかす日も。友達からお弁当を分けて貰うことを「はしたない」と強い嫌悪感を示す先生の登場で、ストーリーは一気に加速していくことに。

この作品は、「踊り」シーンは少なめです。(念のため)

3.「バルフィ!人生に唄えば」(2014年)

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映画『バルフィ! 人生に唄えば』予告編 - YouTube

 生まれつき耳が聞こえず、言葉を喋ることができない主人公バルフィ。“ろう者”というハンディがあるにもかかわらず、行動は非常にアグレッシブ。そのアグレッシブさに警察の御用になりかけることも。

そんな中、街中でバルフィは絶世の美女と出会い、一目惚れ。ハンディのあるバルフィと絶世の美女は惹かれ合うのですが、周囲が黙っているわけありません。そこで、たまたま遭遇した幼なじみの少女が登場し、さらなる展開へと進むことに......。

とても切ないが、物凄くハートフルなラブストーリー、必見です。(※踊ります)

さいごに

比較的最近のインド映画を取り上げました。映像が美しく(特に、バルフィの「落ち葉のシーン」は必見)、ストーリーも丁寧に作られています。

ハリウッド映画やヨーロッパ映画などに注目が集まりがちですが、インド映画は社会背景が色濃く反映された独特な雰囲気がありながら、だれでも楽しめるという魅力があるので、ぜひチェックしてみてください。